線香花火 撮影実験   
by TUKA

  線香花火の撮影するにあたって 絞り値、露光時間、ISO感度、焦点距離の設定方法な
ど、特にシャッター速度を中心に探ってみた。」   


 日時: 8月15日 19:00〜22:00     
 場所: 荒井梨園 荒井さんのご厚意で場所の提供をいただいた。    
 結論: 先生のまとめのとおりですが、下記のような印象を持った。      
 
? 線香花火のどのような形に撮影したいかによって、設定値を選定すればよく、
必ずしも決まった設定があるわけではない。
? シャッター速度を遅めに設定すると、賑やかではあるが火花が重なり合う画像
になる。
 早めに設定すると、枝分かれして松葉まで現れるが、シャッタータイミングが難しく
なる。
? 火花はどこに飛んでくるかわからないので、根拠のない予測をし、置きピンをし
ておく、偶然性が高い。
広角、絞ることで合わせやすくなる。


絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
5.6 4秒 800 105

 賑やかではあるが、火花が重なり合っている。4秒
かけているので、火玉が落ちるところまで現れてい
る。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1秒 800 120

 露光時間が1秒では、火花が重なりあっている。端に枝分かれの松葉も現れていない。
  賑やかさは表現できる。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/5秒 1000 58

 58mmの広角のため広く捉えらていて、露光時間を1/5秒にしたことで、重なりあいが少なくなり、線香花火の松葉まで現れている。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/10秒 100 105

広角では松葉の枝分かれが一部に見られたが、望遠のためか松葉が見られない。露光時間が1/10に短くなることで、重なりあいが少なくなる。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
13 1/10秒 2500 90

 シャッター速度は同じ1/10であるが、被写界深度を深めに取るため絞り値を13に絞ってみた。ピントの合う幅が多くなり、枝分かれの松葉まで現れた。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/15秒 1000 105

シャッター速度をさらに早め1/15秒にすると個別の火花を捉えられる。重なりはなく、松葉を捉えることができる。
  シャッター速度が速い分、火花を捉えるタイミングを合せにくくなる。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/20秒 1000 105

シャッター速度を1/20秒にすることで、シャッターを切るタイミングが難しくなるが、重なり合いはなくなり線香花火らしくなる。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/20秒 2500 90

同条件での撮影。90mmと少し引いて画角を広げることで広い範囲で捉えられるが、ピント合わせが難しい。
  早めのシャッター速度ものため、重なり合いがなく、松葉まで捉えられている 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/30秒 6400 90

シャッター速度を1/30秒にすることで、シャッターを切るタイミングを合わせずらくなるが、重なり合いはなくなり、松葉がはっきりしてくる。線香花火らしくなる。
   
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
8 1/30秒 6400 90

シャッター速度を1.2秒と長めにすることでシャッターを切るタイミングが取りやすく、ピントが合えば松葉も捉えられる。1/30秒と比較しても若干重なりが多くもない。
  撮影の設定として適当と思われる。 
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
14  1/2秒 2500 90
絞り値 シャッター速度 ISO感度 焦点距離
14 1/2秒 2500 90

こちらが今回のお気に入りショット
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